……っ!!ぐっ……!!うぅ…………
………あ"っ……!が……うぅ………っ…ぎっ…!
(まずは1本目。一気に引き抜かれ、身体が大きくビクリと跳ねるが唇を噛んで何とか悲鳴を抑えられた)
(呼吸を整える時間も与えず、リンは2本目に手をかける)
(今度はゆっくりとジリジリ抜いていく。反しが肉に引っかかり、継続的な痛みが走る)
(そして針を捩って無理に抜く。シエラは悲鳴を上げそうになるが左手を握りしめ、歯を食いしばり耐える)
…………ぅ………あ"あ"ぁっ!!あっ……ぅ……
(リンは両手で計4本の針を握り、背中に添えた脚に力を加えて引き抜く)
(シエラの背中から肉と血が飛び散り、激痛に思わず1度目の悲鳴が出てしまった)
(残り9回。まだまだ、抜く針も猶予も残っている)
(猶予が残っているといっても、今のように数本を一気に引き抜かれては耐えられる自信がない)
………はぁはぁ………ぅ……
(そんな考えを見通したかのように、リンは今度は両手で計8本の針に手をかけていた)
(来たる激痛に痛み以外のものに集中しようと自分の呼吸音に意識を合わせる)