>>604

(声を必死で押し殺してはいたのだが、悲鳴は押し殺すことができていたようだ)
はい、お疲れ様です
(透明の液体が入った注射器を渡す)
注射は自分で刺せますか?
刺せないならわたしが代わりに刺しますけど……大丈夫ですよ、そっちの薬と替えたりはしませんって
(黄色い液体が入った注射器はテーブルの上に置かれている)

さて、休憩時間です
抑制剤を使って治療をするもよし、着替えて体にこびりついた血肉を流すもよし、なんならわたしに刃を向けたってかまいませんよ
わたしも治療をするならちゃんとお手伝いさせてもらいますし、刃を向けられたら容赦はしません
逃げようと思うならこのバックの中の火器から逃げ出せる自信があるならいいんじゃないですかね
(やたらと大きいボストンバック、そのバックの中にはいまだシエラに見せていない武器がそれなりにある)
(そしてシエラの姿を見る、着ていたシャツはボタンも弾け飛んでボロボロになり元は白かったはずのそれは左腕を中心に赤黒く染まり背中には紅い斑模様が広がっている)
(スカートもボロボロにされた挙句脱がされて床に捨てられ、白いショーツがシャツの裾から覗いている)
(脚には鉛弾が3発撃ち込まれ、とても走って逃げることはできられそうになさようだ)

治療するなら行ってくださいね、包帯とか消毒液とかその系統の道具もありますから
シエラさんなら自分でできそうな気もしますけど、一応念のため
(リンはボストンバックで荷物を整理して手元にナイフとハンドガンを置いて椅子に座っている)
(もはや隠す気もなく、テーブルの上に置いてある)