>>606
そうですか
(包帯と消毒液を取り、自身の治療をシエラは行っていた)
(リンがシエラに今まで行ってきた所業がシエラのリンに対する信用を無くさせているということが明らかに伝わる)
(静かな時間が流れ、二人は互いに目を合わせようともしなかった)


(矛盾を感じる言葉、他の愛し方もあるのではないかとシエラはリンに説得を試みる)
(それはリンが兵士として戦場で彼女と出会った時と同じものを感じる口ぶりだった)

それは愛と違う…ですか
ではこう言い換えましょうか、『征服したい』
シエラさんと慈善活動をしているとそのすべてをわたしは蹂躙して、暴虐の限りを尽くしたいという衝動に駆られてきました
その衝動はいつの間にかやってきたんです、最初の頃は純粋に恋愛対象として好きでしたよ?
それも同じ女の子同士では少しおかしいかなって思いましたけど
まぁこの衝動をシエラさんにわかってもらえるとは思いません

(「ふーっ」と息をつくと、ナイフと銃を置き、手には何も持っていない状態でシエラに歩み寄る)
それじゃあシエラさん、その別の愛し方っていうのもやってみましょうか?
わたしは不器用ですからそっちの方は正しいやり方っていうものを知りませんけど
(背中などにある100本を超える針に触れる)
まずはこの針抜かせてもらいますよ、痛みがないうちにね
それからでいいですか?
そうしないと万が一肺とか心臓に刺さっちゃって死んじゃったら嫌ですから
殺すにも別の方法で死んでもらいたいんです
だから…大丈夫でしょうか?
(声に悪意は感じられず、ただ単にシエラの身を案じてのセリフなのだろう)