……ありがとうございます
(シエラはリンに体をもたれかからせ、体を預けるようだった)
(小さな声で礼を言い、リンはシエラの針の除去に取り掛かる)
…
(リンの手つきは慎重で、シエラの肉体にダメージが極力少なくなるよう気を使いながら針を抜いていく)
(しかし、どんなに慎重に針を抜こうとも返しはシエラの肉体に牙をむき、肉を切り裂く)
(痛覚を薬で遮断していることで痛みはないのだろうが、薬の効果が切れた時に背中の傷と痛みは針が刺さっていた時よりもひどくなるだろう)
(10本、20本と賭けをしていた時よりも迅速に、かつ丁寧にシエラの針を抜き続け30分程度の時間でシエラの背中を中心に刺さっていた針はすべて除去された)
……シエラさんの言う通り……わたしも心変わりができればいいなって…思います
(話でしか聞いたことのない愛の伝え方、自分の知り得ない不慣れな表現方法、針の除去をしている最中にリンは不安の気持ちの表れなのか独り言をこぼす)
(すべての針を抜き終わると、シエラはこちらが何かをするまでこちらを見つめている)
それでは始めますね
(シエラの後頭部に相手を怯えさせないようにゆっくりと左手をまわし、唇を重ねる)
(右手はシエラの秘所へと向かい、ショーツの上から割れ目を擦り始める)
(自分の行っていることがこれで正解なのかもわからないのか、どの動作も先ほどまで行っていた拷問に比べるとおぼつかず、少し緊張しているようだった)