……………はい……変われますよ、きっと……
(リンがシエラの背中に刺さった針を、出来る限り慎重に、出来る限り身体に傷を残さないようにして抜いている)
(痛みはないが、背中の感触でそういった細かい優しさが伝わってくる)
(しかし一時的に痛みが消えているだけで、薬の効果が切れてしまえばまた、激痛が走るだろう)
(だが、リンが心変わりしてくれるならそんな痛み、何の恐怖もない。シエラはそんな覚悟をしていた)
………んっ……………ん……
(全ての針が抜き終わり、リンの言葉で別の愛し方が始まる)
(リンがシエラの後頭部に手を回す。近づいてくる綺麗な唇に、シエラはギュッと目をつぶる)
(柔らかい。唇が触れ合い、シエラは少し声を漏らす)
(二人の少女のファーストキスは血生臭く、異様な物がたくさん散乱した部屋で体験するという変わったものになった)
(シエラを傷つけてきたリンの指が、シエラの秘所を走る)
(その一連の動作全てがぎこちなく、何が正解か分からないようだったが、それはシエラも同じ)
(リンのキスも、愛撫する指も全部受け入れるがのごとく、シエラは左腕でリンを抱きしめる)
【こんばんは。今夜もよろしくお願いしますっ】