>>622
(舌でシエラを責め立てた直後、自分の秘所を抑えていた手は自然と秘所を擦り始め体をよじらせていた)
(そして、少しするとリンも絶頂に至る)
あぁっ…わたしも、わたしも限界………ひゃんっ!!
(口を手でふさいで声を押し殺してはいるが、ショーツやスカートにはリンの愛液の染みが若干見え、絶頂に至った証拠が現れていた)
はぁ…はぁ…
(激しく動いたために分け目が解れて銀髪が所々目にかかり、そのすべてを見ることはできないがリンの赤い瞳はシエラをじっと見つめ、シエラに何かを求めるようだった)
(互いに放心状態で静かでゆっくりとした時間が過ぎていく)
(何も語らず、ただ互いに目を見つめ合うだけだった)

気持ちいい…ですね、『これ』も…
(リンが呟いた)
でも…
(シエラの背中に再び手をまわすと、傷口から血を指に付着させてそれを舐める)
…ふふ
おかしいです…シエラさん……あんなに気持ちいのに、なぜだかわたしの心は満たされないんです
何か……足りないんでしょうか…?
(リンの雰囲気が変わり始める、それはこの部屋で最も感じられたものへと変化していく)
(リンはワイシャツのボタンに手をかけ、外し始める)
もっと、体が求めてるんです……
ねぇ…
(血に塗れたコートを脱ぎ、ワイシャツが肩から落ち、スカートのホックを外すと重い物が落ちたかのように床に衣類は落ちる)
(髪から覗く瞳は常軌を逸しており、先ほどまでシエラと快感を共有していたリンの物とは全く違うものだった)
シエラ……さん……、なにか………足りないの……
(何かを求めるような、震える声でシエラに話しかける)
(白いスリップのみの姿になったリンは四つん這いになってシエラに抱き着くと、傷口に舌を這わせる)
これ…これが……足りなかったの…かな……
(いつもの彼女、拷問狂だった彼女、快感を共にした彼女、それらすべてと異なる雰囲気をリンは放っていた)
(武器も何も持ってはおらず、シエラに舌を這わせるだけで何か危害を及ぼしているわけでもなく今はシエラの血の味を楽しんでいるようだ)