>>640
…っ!ぐぅぅ!!……やめて……やめてくださいぃ……

(背中の傷にリンの指の爪が入り込み、抉るようにグリグリと動かして、シエラを痛めつける)
(苦痛に歪む表情をするシエラ。それに対してとても嬉しそうで楽しそうな表情を見せるリン)
(やがて傷口をほじくる指に力が加わり、第一関節の半分くらいが傷へと入り込んでしまう)
(そして段々と抑制剤の効果が消え、じわりじわりと全身の痛みが戻ってきた)

……いや……嘘……やめてっ…!!うぅっ!ぐっ…

(リンがシエラの瞳を見つめて、手にとってみたいくらい綺麗だと言い放つ)
(その瞬間、その言葉の持つ意味を理解したシエラは急激な悪寒と恐怖心に苛まれどうにかリンから離れようと暴れるが、指が入った傷口が痛み、思うように動けない)