あ"っ!!ぐあぁあっ!!…はぁっ…はぁっ……っ、あ"ぁあ"あ!!
(リンが鉈を振り下ろす。しかし、リンの狙いが外れて鉈は砕けた骨のところには当たらず、膝の下やその周辺を何度も傷つけた)
(シエラからすれば、速く切り落として欲しいと思うくらいで。右脚が断裂した頃には鉈は真っ赤に染まって、リンの体にも返り血が付着していた)
(シエラの残った手足は左腕だけとなり、本当に自分だけでは逃げることも抵抗することも、何も出来なくなっていく)
……っ!!あ"ぁあ"あ"ぁあ"あ!!!ぎゃあ"ぁあ"ああああ!!
(リンは切断した面を例によりガスバーナーで止血をしようと試みる、が、ガスバーナーの燃料が切れたようで代用品を何のためらいも無く右脚の断面にかけた)
(その代用品は普通の水よりも粘度が高く、無臭であった)
(濃硫酸。それが断面に触れた瞬間、まずシエラの耳には肉を焼くような音が聞こえ、そして次にとてつもない壮絶な激痛が左脚の断面を襲った)
(シエラの左手やほとんど無い右手、そして無い右脚をウネウネと動かして悶えようとするがリンに押さえつけられ絶叫を上げるだけとなった)