(暗い部屋の中で優璃は館に入る時にも感じた多数の視線を感じた)
また…?
(館の内部からならばそれの犯人がわかるかもしれない、その淡い希望を抱いてライトで壁や天井などの視線を感じた場所を全て照らし出す)
(だが、どこを照らそうとも視線の主は見つからない)
気のせいなのかな
(気のせいだと自分の頭に言い聞かせ、無数の視線に耐えながら壁などを照らして何かないかと探していく)
早くこのサウナからも出たい…
(夏場のように蒸し暑い廊下を進んでいくと左のほうに扉を見つける)
なんでこんなところにアパートの扉みたいなのが?
(ペンライトで周囲を照らして調べているためその 扉は優璃にはとても不気味に見えた)
(表札は見当たらないが、優璃の腰のあたりに新聞受けのようなものを見つける)
(扉にノックをしたりドアノブをひねったりして無反応であると)
ちょっと失礼かもしれないけど…
(新聞受けの間からしゃがんで内部をのぞき込む)