>>118
(由依がその部屋で最初に感じたものは獣の臭いだった)
(犬のようななんとも言えない臭いがこの部屋からはするのだ)
(部屋自体は板張りの床で一見すると廊下に近いものではあるのだが、どこか違和感を感じる)
(また、姿の見えない大型の犬のようなものが由依の周辺を歩き回るような音も聞こえてくる)
(行灯に運良くその獣の影が移ることがあればそれは由依を乗せて走ることもできそうなほどに大きい狼のシルエットが見える)
(狼は由依を伺うようにうごきまわっているだけだが、由依が何か狼に影響のある行動をとれば狼も何かしらの反応はするだろう)
(ここに長居をしていると狼の足音が聞こえなくなり、不意に由依の後方から大きな獣にのしかかられるような重心が感じられるだろう)
(抵抗せずにいると後方の獣…狼は帯を器用にほどいて袴を剥ぎ取り由依の肛門を犯しにかかる)
(振り払うことも一応可能だが狼は本物のそれと体重は大差なく由依と同じくらいかそれ以上の重さがある)

(この廊下に似た空間の奥にもさきほど由依が出て行った部屋のような扉がある)
(だが扉は鏡写しのようになっており、中の部屋も鏡写しになっていたが、もう一つ違ったところがある)
(由依の服を入れていた袋や靴などは存在するのだがどこかボーイッシュな感覚のするものに取り替えられていた)
(スカートが入っていた袋の中にはズボンが、女の子用の学生服が学ランに、マイクロビキニが褌になど全体的に志向が正反対になった部屋につながっている)
(もちろんこの部屋にも扉はあるし先へ進むこともできる、由依自身がこの異変に気がついて元の道を思い出すことができれば自分の元々の私服のある部屋に帰ることもできる)

【そう解釈していただいて大丈夫です】