(郵便受けを開けて内部を確認すると、部屋は夕日が差し込む一般的な一人暮らしの部屋といった風貌だった)
誰かの部屋?
(部屋の中にある家具はどれも埃をかぶってはいるものの壊れていたり痛んでいたりはしているようには見えない)
(つい最近まで誰かがこの館の整備のためにこの部屋を主任室として使っていただろうか)
(優璃が郵便受けに集中しているその傍ら、彼女の足元では別の事態が発生していた)
(彼女の真下の床から白い霧状のものが少しずつ発生し、優璃のジーンズへと染み込んでいく)
(発生するとすぐに霧はジーンズへと染み込んでいくため優璃は霧の存在を確認することはできない)
(優璃の視界にも変化は表れていた)
(郵便受けの端のあたりから隅のように黒く覆われる)
あれ…急に視界が…
(完全に視界が黒に染まると二つの目が新聞受けの中から優璃を見つめていた)
ひぃっ!!
(突然現れた目に驚いて優璃はとっさに後ずさる)
誰もいなかったはずなのに…見えないところに隠れてたの?
(足元にペンライトを落としてしまったはずなのにその目は優璃の視界にもはっきりと見えていた)
…
(そして、その目に見つめられていると恐怖よりも優璃にこみあげてくる感情があった)
はぁ…はぁ…
(部屋の内部の気温の影響ではなく、別のことが原因で優璃の体は熱く火照っていた)
なんで…?
あの目に見つめられているとすごく体が…熱くなる…んっ
(その感覚に我慢できず優璃は自慰を始めてしまう)
(立った状態で乳房を揉み、ジーンズの上から秘所を擦る)
はぁ…はぁ…気持ちいい…
(得体も知れない目を目の前にして優璃はサウナのような廊下の中で自慰にふけってしまった)
(その間にも発汗量は増加し、ワイシャツはすでに水を浸した後のようになっており下に着ていたキャミソールも絞れば水が出るのではないのかというほどに湿っていた)
まずは…逃げないと…
(自慰を終え、服装を整えると胸と秘所に手を添え、暑さと快感に耐えつつペンライトを拾って廊下の奥へと移動する)