(立ち去る間際、扉を一瞥するとあの目は消えて新聞受けも閉じていた)
暑さで幻覚でも見ちゃったのかな?
(だが、もう一度扉のほうを確認しようという気は起きなかった)
先に行かないと…
(蒸し暑い廊下を進んでいると、ふと優璃は下半身に違和感を感じていた)
なんだろう…今日はスキニージーンズなんて履いてきてないよね
(優璃が履いてきていたのは足に少し余裕があるタイプの一般的なジーンズでスキニーなどではなかった)
足にぴったりする感じがするけど汗のせいかな…
(新聞受けを覗きみてから優璃のジーンズは足にべったりと張り付いているような感触がする)
(膝のあたりをつまんで、内部に余裕を持たせようとしてみるが張り付いた感触は相変わらずであった)
(また、ジーンズの中が外の空気とは違う意味で生暖かい)
(ちょうどジーンズ全体がカイロの様になったような感覚で会った)
………するときにおしっこも一緒に出ちゃった…わけじゃないよね
(ジーンズの股のあたりを触って確認するが、無論のこと汗やこの廊下の湿っぽい空気のせいで少し湿ってはいるが失禁の痕跡などは見つからない)
第一でちゃったらちゃんと自覚もできるだろうし…じゃあなんだろ?
(この暑さのせいでいよいよ自分の意識すらもあいまいになっているのかと少し不安に思いながらジーンズの変化を確認する)
んっ…///
(そして、歩みを進めていると、歩きに応じてジーンズの股のあたりが擦られているような感触がする)
…?
(歩みを止めて秘所のあたりを確認するが特に変化は見当たらない、再び歩みを始めると秘所のあたりを擦る感覚が彼女を襲った)
ひゃんっ!!
(先ほど自慰をしていたためまだその感覚が残っており、早く歩けばその分だけ優璃は甘い息をこぼしていた)
(徐々にではあるが優璃のショーツにはジーンズの股間部が沈むたびに汗のほかにも別の液体が付着していった)
(ジーンズの変化に驚きながらも歩みを進めると、先ほども見たような扉とその向かい側に少し狭い通路への入り口があった)
今度は扉と…分かれ道みたい…
(先ほどの光景が頭をよぎる、頭が正常な判断をできずに自慰にふけってしまったあの瞬間、こちらを見つめつづける奇妙な目)
また新聞受けを覗いたら目が出てきたりとかしたら…
(扉にはとりあえずノックをしてドアノブを捻り開くか開かないかの確認をして、他の二つの道について考える)
【右の通路の狭さは優璃が普通に通れるくらいにはありますかね?】