>>175
(スポブラを下した拍子にボトリと赤いランドセルが落ちる。)
幻覚…?
(この感覚は幻だろうか。)
(すると、壁に次々と文字が書き込まれていく事に気付く。)

あっ…!
(次の瞬間、見えない何かに乳首を舐められて、声を上げる。)
やだっ…ちょっとっ…やめてっ//
(最初はくすぐったい感覚で、否定の言葉を出すが…。)
あ…あんっ…いいっ//
(だんだんと快感を覚えていき、それを表すかのように胸の先が濡れていく。)

美味しいの…?
気持ちいい…//
はぁん…オッパイ気持ちいい…//
(両方の乳首を吸われ、一層可愛く喘ぐ。)
(ペッタンコの胸に並ぶ、5円玉のような小さく丸い乳輪は、
見えない何かによって、いやらしく濡らされていた。)

はぁ…//
(快感から解放された汐里は、悩ましいため息を漏らす。)
(行為が終わっても、ジンジンした感触は抜けず、余韻がいつまでも尾を引く。)
(だが、やがて冷静に返った汐里は、慄然とする。)

どうしよう…。
汐里、この家と一緒に消えてしまうのかな?
(扉が閉まったという事は、館が自分を帰さないという意思表示か。)
(帰さないという事は、館と共に自分も消えてしまうのだろうか。)

でも大丈夫。
頑張ってみよう!
(滲む涙を拭い、何とか気を取り直す。)
(乱れた胸元を整え、Yシャツのボタンを閉めると、ランドセルを背負い直す。)

窓を割れば、外に出られるし、窓のある所を探さなきゃ。
(意を決した汐里は、廊下を進んでいくのだった。)