(挿入れるのはやめる……幽霊の言葉にホッと安堵したのも、束の間)
ひ、ぅ……っ、っ……
(背後の子ども幽霊が身体を支え直してくるのと同時に)
(秘部に太い感触が触れてきた)
(油断した隙を突かれたように感じて、最悪の展開が頭の中を駆け巡った)
(やめるという言葉はウソで、このまま挿入れる気なのでは……)
(しかし、冷たくもどこか熱を感じさせる塊は、擦り付ける以上のことはしない)
(言葉にウソは無かった。それを喜ぶべきなのに……ユリアの身体は違う反応をした)
(目の前を通過して刺激を与えてくる肉槍を求めるように、秘部が吸い付いて)
(絶頂の時に溢れたのとは違う、新たに滲み出た熱い蜜を塗りつけた)
ぁ、あ……っ
(そんな身体の反応に気付かないまま、手を導かれて)
(ユリアは初めて肉槍に手で触れてしまった)
(視線を落とせば、神官衣はまだ着ていて、布越しに触れている筈なのに)
(手のひらが感じるのは、直に肉槍に触れているような感覚で)
(子どものモノとは言え触れてしまったことに、少しずつ引きかけていた頬の赤みが増していく)
(恥ずかしくて、不潔なことだとわかっているのに……ユリアは自分から手を離さず)
(腰を引いた背後の幽霊が導くままに、不浄だと教わった部位に触れてしまう)
ぁ……んっ
(これも神官衣の上から……の筈なのに、指が直に触れた気がして)
(ユリアはピクッと身を震わせながら、体に走った刺激に、甘い吐息を零した)
(幽霊に触られたのではなく、自分で触れて……それが気持ちいいことだと知ってしまった)
(不浄だから決して触れてはいけない……司祭様に教わったことが、頭の中で揺らぐ)
(ぼんやりした感覚が少しずつ薄れて、逃げ出せる筈なのに)
(身体はまだ刺激から抜け出せずに、それどころか快楽を少しずつ覚え始めていて)
(考えてることと身体の反応と、どっちが正しいかわからなくなってくる……)
う、ぅ……不潔、です……よ
(床に落ち着いていた絵の内、数枚がふわりと浮き上がって視界に入る)
(思わず目を逸らすけど、少ししてから視線を戻して、その絵の内容を見てしまう)
(自分と同じように神官の姿をした女性が男性のモノを手で扱く姿)
(またすぐに視界から除きたくなる、淫らで忌避すべき行い)
(それなのに……ユリアは視線を外せなかった)
(絵が自分の未来を指し示している気がして)
っ、っ……う、あ……ぁ
……こ、こうすれば……いいんでしょうか?
(ユリアの手が取られて、前にいた子ども幽霊の肉槍に触れさせられる)
(白く細い指は半透明な塊に絡み付いて、優しく力を込めていく)
(言葉で指示される前にユリアは絵と同じように、ゆっくりと手で肉槍を扱き始めた)
(ぎこちなさはあるものの、できるだけ丁寧に奉仕していく)
(男の人の……って、こんな形なんですね……)
(手を動かしていく内に、肉槍の形や大きさが段々とわかってきてしまう)
(半透明なソレが実体を持った姿を想像してしまって、体の奥が熱くなってくる)
(扱くのとは反対の手、秘部に誘導されていた指を動かして、割れ目を擦った)
(蜜が溢れ出て、さらに指を動かしていく)
(司祭様の教えに背いて、不浄な場所を自分で慰め始めてしまう)
(今だけ……。この火照りが収まるまで……そんな風に、言い訳をしながら)