ん〜………!
(非力な少女の全体重をかけて扉を押す)
(錆びついた蝶番が悲鳴を上げぎこちなくも開く)
(廃工場の中は外観違わず寂れきっていて機械の上には埃が積もり真っ白)
(廃材と思わしき鉄板やコードが床に散乱していた)
(埃特有の臭いもあり立ち入った途端に顔をしかめる)
何の工場だったのかな…大きな機械。
(人の背丈を有に超える機械が何台も並ぶ)
(さぞや大規模な工場だったのだろうがそのまま放ったらかしにされていて)
(そんな機械の合間を縫うように通路があった)
(その通路を歩きながら何処かで服を乾かせないか模索していた)
(軽くキョロキョロと視線を動かしながら奥へ奥へ進んでいく)
腰を落ち着けれる場所、ないかな…
(水気に熱を奪われふるふると身体を震わせ)
(背後から忍び寄る魔の手にはまだ気づいていなかった)
【こんにちは、これからよろしくお願いしますね】