>>20
(ジーンズはそれ自体が生き物であるかのように胎動を繰り返し、生暖かさを持っていた)

(細い道を進むとすぐに行き止まりにつき、左右の壁に扉がついていた)
トイレ?
(中央にある案内板には左が男性用、右が女性用のトイレと書かれていた)
(何か有益なものでもないかと優璃は右側の女性用トイレへと向かう)
(トイレの中は生暖かく湿った空気が優璃に吹き付けてきていた)
廊下よりは少し涼しいかな…
(無風で夏場の部屋のような廊下よりも生暖かいながらも風のあるトイレのほうが優璃にとっては過ごしやすかった)
(内部は個室がいくつかと一番端の壁にロッカーがあった)

(洗面台で顔を洗い、シャツやキャミソールを一度脱いで水気を飛ばす)
(水気を飛ばすともう一度それらを着なおしてネクタイを締める)
あれ…?
(トイレに入ってからしばらくのこと、優璃は身に覚えのある感覚にとらわれた)
(最初の扉で新聞受けの目に見つめられていた時と同じ気分になっていく)
はぁ、はぁ…
(徐々に秘所が湿り気を帯び始め体が火照る)

気を付けないと…また…
(ここにいてはまずいと察したのか急ぎ気味にロッカーの中に何かないかと探索をしてトイレを出ていく)

【了解です、早速大変なことになりそうな気がしてきました】