お姉ちゃん…
(姉が消息を絶った屋敷の前にマリアは立っていた)
(館は何十年という時間を経て荒廃していて内部に人の住んでいるような気配なども感じ取れなかった)
(玄関の扉を音を立てながら開けると内部は腐食しており、床はいたるところに穴が開いていた)
穴がいっぱい開いてるなぁ、落ちないように注意しないと
(慎重に足を進めているが、不注意で片足が穴に入ってしまう)
ひゃあ!!
(足が穴に入ると落ちた足元には土の感触とともに何かうごめくものを踏んだ感触が伝わる)
ひっ…何かふんじゃった!?
(慌てて足を上げるが時すでに遅くブーツとジーパンの隙間からムカデが数匹入り込んでしまう)
やっやめっ…♪
(くすぐったさと虫の這う気色の悪さがあいまった奇妙な感覚が全身を走る)
(ジーパンの中でムカデが這い回る中、おぼつかない足取りで部屋の内部を探索する)
なにかお姉ちゃんの痕跡は…
(ムカデが新たな行動を開始すれば再びマリアはバランスを崩して穴に落ちてしまうかもしれない)
【初めまして、了解しました!】
【よろしくおねがいします!】