(幸いスマートフォンの光でも舌は避けてくれるようでした)
(長い舌が足に絡み付いているのを目にするのも、それが去っていく姿を見送るのもあまり気分の良いものでもありませんでしたが)
(視覚面での不快を気にしている余裕はありません)
っ、ぅ…っんんっ…♪
(残っていた力を振り絞って、私はゆっくりと身体を起き上がらせます)
(その間も光の当たっていない場所は舌が蠢いて攻めて来ますが、堪える以外の対処法は無く)
(立ち上がり終えるまではひたすら我慢でした)
は、っ、ぁっ…ぅう♪ ん、んん…っ
(ようやく立つことに成功した後は、光で二本の足をしっかりと照らせていることを確認します)
(太ももは唾液に濡れて、スカートも重力で下に落ちましたが少し捲れて、水分を吸っていました)
(土砂降りの雨に降られたかプールに飛び込んだかのようでした)
(雨やプールの水と違って滑りがあって、それが行動を阻害してくるのですが)
(加えて無数の舌は相変わらず蠢いて、毒のように快感を身体中に巡らせてきます)
(木の棒に攻められた時のように絶頂に達することはなくなりましたが、身体を昂らせる続けるには十分です)
(床を引きずられて何度も達せさせられた時に身悶えしたこと、そして空気の暑さもあって身体が熱くなっていました)
(唾液とそして愛液だけでなく、私の身体には汗が纏わり付いています)
(ブレザーは何処かへ行ってしまい、ブラウスも開かれているのに一向に熱さからは逃げられません)
(止まらない快楽の波の他にこの熱さが頭を支配して思考を鈍らせてくるのです)
(それでも私は何とか足を動かして進もうとしました)
(右足を上げて前に)
っ、ふぁ…っ♪
(その瞬間を狙ったように、秘部を舐め上げてくる攻め)
(スカートの中に潜り込んだ舌です)
(マッサージでもするかのように入念な攻めに、予定よりも短い歩幅で足を下ろすことになります)
ひぃ、んっ、ぁ♪♪
(足を下ろしたと同時に、膣を強く突かれるような刺激が走ります)
(思わずビクッと震えて身体がふらついてしまいました)
いつ、までぇ……っ♪
(思わず弱音が口を突いてしまうことも仕方ないと言わせてください)
(ふらつくだけで崩れなかったのが今できる精一杯でした)
(歩く度にこれなのですから歩くのは非常に遅いペースになります)
(とにかく私の頭の中にあったのは一度館を出て帰ることだけでした)
(舌を見ただけで、幽霊を見ることはできていませんが、既に疲れてしまっているのです
(体調を整えて出直すしかありません)
(…ええ、そうです。これだけの酷い目に遭いながら幽霊に会うことはまだ諦めていませんでした)
(舌に気をつけるという教訓は得ましたが、この舌の存在は同時に幽霊の存在を裏付けるようなものですから)
ふ、ぁ…っ、ぅ……んん♪♪
(ただ、今は白いベッドに身を沈めて眠りにつきたい…それだけを考えながら、私は舌の攻めに耐え足を動かし続けました)
(勿論部屋を出るまでは舌に舐められたまま、その刺激は減ることなく身体を震わせて)
(甘い吐息を零して、舌に突かれる度に甘い蜜を垂らしてしまうのですが)
(出口を見つけるまで舌の攻めがこのままなら、私は何度かよろめくことはあると思いますが)
(何とか踏ん張って、たどり着こうとすると思います)
(気を抜いて倒れてしまえばそれで終わり)
(きっと気持ちの糸がぷつっと切れて、ベッドに眠る夢を見ながら気を失ってしまいそうですから)
(私なりの意地で何とかドアを見つけるまでは進むつもりでした)
【半分以上書いた所で一度消えてしまい、書き直したので、省略気味で読みにくいかも知れません…】
【次からは気を付けますのでご容赦ください】