>>5
(怪しい視線を感じながら正面玄関に向かう優璃)
(鍵がかかっていたら、他の入口を探そうと考えていたようだが、それは杞憂だったようだ)
(玄関の戸は問題なく開く)
(こうも荒れていては開きにくい可能性もあったが、優璃の力でも簡単に、無音で開くほどだ)

(玄関の先は大きなホールになっていた)
(高さは二階相当で、玄関側の壁の上には立派な窓もある)
(ホール内には明かりは無いが、そこから指す夕陽で照らされている)
(床や壁の材質は木でできているようだ)
(ただ歪んだりして、ボロボロになっているのが確認できる)
(床の方は誇りが薄っすらと積もっていて誰も入ってきていないことを思わせる)
(そして室内は閉めきられていたせいか、少し蒸し暑い)

(ホールは二階までの高さはあるが、ここから行けるのは入口から見て左右にある扉ぐらいだ)
(どちらも左右の壁の真ん中辺りに設置されている)
(扉はしっかりした作りで床や壁のように荒れ果ててはいない)
(鍵もかかっておらず、問題なく開きそうだ)

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