(入口から見て左の扉へ向かう優璃)
(足元からはギシギシと木が軋む音がする)
(ただ床が壊れたりはしないようだ)
(そして、扉は問題なく開く)
(鍵はかかっていなかったようだ)
(扉の向こうは暗い廊下になっている)
(玄関ホールは外を映す窓があったので夕陽が入ってきたが、こちらには窓は一切無く、ペンライトの明かりだけが頼りになるだろう)
(またこの廊下はホール以上に蒸し暑い)
(夏日のエアコン無しで閉め切った室内のようだ)
(そしてその澱んだ空気には僅かに香のような匂いが漂っていた)
(優璃は知らないが、その香には効果は低いが発汗作用があり、廊下内に入れば身体をどんどん汗で濡らしていくことになるだろう)
(そして廊下は真っ直ぐ伸びていること以外分からない)
(暗くて、ペンライトの明かりだけでは詳しいことが分からないのだ)
(廊下自体も結構長いようだ)
(壁や天井は木製で少し痛んでいることは確認できるが……)
(廊下を進みながら調べるしかないだろう)
(そしてこの廊下に入ると、入って来た玄関ホールとこの廊下を結ぶ扉が、閉めてない場合に限り、勝手に閉まる)
(そのあと誰もいなくなった屋敷の外へ続く玄関に鍵がかかる)
(優璃は気がついていないが彼女は館に閉じ込められてしまったのだ)
【下着の説明ありがとうございます】
【どんどん汗を流すことになるので上半身はどんどん透けていくことになりますね】