>>98
(館の扉は重い音を立てながらゆっくりと開く)
(中に入るとそこは外からの光をうまく取り入れるような設計の玄関になっており、左右に扉があり上へと向かうための階段が部屋の奥に取り付けられている)
(天井や壁は少し古びているがもともとは白かったであろう壁紙が張られ、床は赤い絨毯が敷かれその下に白い床が覗いていた)
(また、出入り口の近辺に簡素な机が置かれていてそこには紙が1枚置かれている)
『―――屋敷へようこそ。この階層ではきものを全てお脱ぎに―――当屋敷をお楽しみください』
(そう所々が滲んでいる文字で紙には書かれていた)
(また、裏面には小さく『なお、ご協力いただけない場合は何が起きても一切の責任を取りませんのでご注意ください』と書かれている)

(しばらくこの部屋に居続けると由依はどこからか視線を感じるだろう)

【初めまして、よろしくおねがいします】