>>29
(制服の少年少女が行き交う校舎内、異彩を放つ水色の長袖シャツとジーンズの私服姿のロッカーの前で首をかしげる銀髪の少女はロッカールームで探し物をしていた)
「…あれ、ない?」
(義手のメンテナンスをしようと予備の腕を取りに行ったが肝心の腕がロッカーから消えていた)
「盗まれたかな、あれは作り直すのも大変だから早く返してもらわないと…」
(義眼の入れられた目を抑え、目を瞑る)
(視点が上空へと移り変わり、学校を見回す)
「………」
(だんだんと頭痛が発生し始めるが、諦めるわけにはいかない、そう思い周囲を見回していると学園の端の体育倉庫の裏手に妙な人影が見えた)
「あれかな」
(体育倉庫の裏手へと向かう少女の手には腕のようなものが見えた)
「はぁ…はぁ…、場所の特定はできた…あそこに行って私の物だったら何としてでも返してもらおう」
(能力を切ったとたんにリンに頭痛が生じる、彼女は頭を押さえながら体育館裏へと向かっていく)

(体育倉庫に行き、上空から『眼』を使って様子を見ると盗んだ犯人と思しき少女は義手を振り回したり曲げたりして遊んでいるようだった)
やっぱり私の物だったみたいね…
(そう判断した直後、リンは『腕』を使って盗んだ彼女、千夏の首を掴もうとする)

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