代わりに頭上を何かが通り過ぎそれの体の一部と呼べるものを吹き飛ばしていた
びちゃりと地面に落ちるヘドロのようなそれと声の割にあまり頓着していないのであろう足元が見えて)
しの……っ……
(先輩、と発音した声が音にならず軽く咽る
胸元を抑え、苦しげに息を吐きなんとか前を見ればそれに相対する見知った姿
手にした得物が初めて会った時の推察を確信に変えて)
(乱入者に対してそれは蠢く、吹き飛ばされたそこが蠢き新たな触腕を掲げて
今度は自分を狙ってではなく現れたしの先輩に向けて振り下ろした)
【続きを投下しつつ再開のためにお邪魔するわ。】