「うぐっ!!いっ…!!」
(少女の全速力の肉薄を許してしまい、膝蹴りと衝撃波の掛け合いをくらってしまう)
(身体を後ろに引いてダメージは多少軽減したが、一つ一つ動くたびに折れた左腕に響く)
「……ふん、そんな攻撃効かないっての!もっと強くなりなよ、非力なお姫様!能力で上乗せしないとまともに蹴ることもできないの!?」
(こちらから動こうとしても左腕の痛みで上手く立ち回れないだろう)
(なら目の能力を使って少女の攻撃を見切り、カウンターの形で攻撃するのが最善だ)
(少女の能力とは違い、千夏の能力にはリスクはない。故に最大限に使用可能なのだ)
(千夏は言葉で突拍子もなく煽り立て、赤色の目を少女に向け、些細な筋肉の動きを見つめ、反撃の機を待つ)