よし、命中!!
(千夏の胴に確実に当たってはいるが、相手は近接戦闘に慣れているもののようだ)
(蹴りと『腕』の二重奏に対して受け身を取っていた)
「………みんなみたいに強くなれないからこうしてるんじゃない」
(ぽつりと呟き、構えをとる)
(先ほどは中止していなかったが今までと違い千夏の瞳は赤色に染まっていた)
何の能力かはわからないけど一応構えておくことに越したことはないか…
(慎重かつ大胆に、千夏に向かって今度はワイシャツを掴んで無理やり引き寄せて即座に蹴りを入れようとする)
(左腕の義手は使い物にならないため、リンも片腕に近い状態ではある)
(しかし、振りが大きく能力を使っている千夏の目から見れば回避行動をとって即座に攻撃に転ずることなども余裕だろう)