>>713
(蛞蝓の化物は1体……ではなく、6体に増えていた。ミズチが霊視したあと、工事作業者たちの恐怖を食らって増殖したのだ)
(大が1体、中が2体、小が4体。小さいのは床に散らばった建築部材の中に潜み、中ボスは正面奥の壁の上部に張り付き、大ボスは天井から侵入者であり、新たな獲物である総司を監視している)
(それらは総司の眼では視認することはできないが、妖気の気配は感じることはできる)
(強くはないが囲まれているのが分かる。事前情報とは異なり、複数体の化物がいる)
(蛞蝓の武器は身体を包み込む粘液である。粘液は床に残せば獲物の足を滑らせたり、接着剤のように粘着性をもたせて動きを封じたりもできる)
(一番強力なのは特殊な溶解性をもたせた粘液で、肌で直接触れるのはもちろんのこと、普通の服の上からでも布地を焼いて肌を腐食させてしまう)
(これが有名な三竦みで蛇を倒してしまう蛞蝓の妖力であり、ミズチと蛇神が直接手を出さなかった理由だった)
(倒せても重いダメージを受けてしまうと、今は大人しくしている信者たちがまたミズチを我が物にしようと敵対する可能性があるからだった)

(蛞蝓たちの作戦は廃材などに隠して床に撒き散らした粘液で獲物を転ばすか足を床に粘着させて動きを封じ、そこへ小さい個体が飛びついてダメージを与える)
(そしてトドメとして天井と壁上部に張り付いたボスが離れた位置から粘液を飛ばして焼き溶かすのだ)
(総司が考えているように蛞蝓の知能は高くはない。不要な部分にリソースはさかず、術者が考えたこの戦術に特化して作られた式神だった)
(ミズチがビルの中まで付き添っていれば蛞蝓たちの居場所を教えることもできただろうが、外に居てはそこまで正確な位置を掴むことはできないし、ミズチの目や耳になるこの街の蛇たちは冬眠中であり、普通の蛇では化物の蛞蝓には太刀打ちできない)

(蛞蝓たちは総司が床に仕掛けた罠にかかるのを待ち受けている)

【置きレスだよ】
【蛞蝓の情報は一通り書けたと思うので、先手を取るか、罠にかかるか、はたまた別なことか決めてね】
【最初から全部受けきるのは命がいくつあっても足りないからオススメしないよ〜】
【ミズチは大声で呼べば近寄って蛞蝓を見つける手助けくらいはするけど、天敵なので直接戦ったりはしないからね】
【それじゃ、21時くらいに再開でヨロシクね】