>>718
(小型の蛞蝓たちはたやすく倒せたが、これは罠でもあった)
(呪術によって発動したそれは炎の呪い。これは渡辺にも十分通じるものであった)

ぐがっ……粘液じゃなくてもう一つ仕込んでたってことかよ……こりゃ効くなあ!

(パーカーが焼け、皮膚にまで炎が達する。そこで常人ならば火傷を負いのたうちまわるが)
(大剣の加護は異形相手に倒れることを許さない。皮膚は火傷を負うと同時に再生を始め、痛みだけが伝わってくる)

だけどよ……ようやくお前たちの方から来てくれたってわけだ!

(痛みに耐えて大剣を両手で持ち、既に床に流れていた粘液を足で軽く踏んで確認する)
(張り付かせる粘液にさらに足の力を入れて踏みとどまり、上より襲い来る二体の蛞蝓を睨みつけた)

まずは……てめえからだァッ!

(右から襲い掛かってきた蛞蝓には勢いを利用し、地上から大剣を鋭く突き出す)
(無防備な腹に向けて異形狩りの大剣は横一文字に傷を残し、そのまま貫いた)
(そして左から来る蛞蝓へ右の蛞蝓を貫いたままの大剣を強引に振り回し、右の蛞蝓ごと大剣を叩きつける)

【案外低音の声だったりするかもしれません、生物っぽさを消して他の生物に気づかれないように】