>>722
(無事に依頼を成し遂げた渡辺だが、その身に受けた傷は大きい)
(三輪の言う通り、体は重く動かすだけでも貫くような痛みが全身を襲う)
(なんとか大剣を鞘に戻したものの、背中に背負ったそれは普段よりはるかに重く感じる)

この仕事始めてもうすぐ6年、今まで治らない傷はなかった。
家に帰って寝てればどんな怪我でも治ってたんだが、あんたの言う通りこれは普通の傷じゃねえ。

(感覚がわずかに残る右手を開いたり握ったりして、傷の治り具合を見る)
(普段の戦闘と比べて、明らかに遅い。いつもならもう治っているはずの火傷が、じくじくと痛んで収まらない)
(溶けた服はまた買い直せばいい。気に入っていたが、高いわけではない)
(だが、この体だけはこの世に一つしかないなのだ)

……今更やめられねえ。化物を狩るのが俺の役目だ。
父さんと母さんから受け継いだ、大事なことなんだ。
だから、この傷を、なんとか――

(治してくれ。そう言いかけたところで、渡辺の視界は真っ暗になった)
(三輪の足元に渡辺は崩れ落ちるように倒れ、そのまま動かなくなる)
(呪いの傷と戦闘の疲労によって一時的に身体が加護の限界を超え、意識が飛んでしまったのだ)

【これで工事現場が納期に間に合うと信じて!置きレスです】
【そういや三輪さんは名前を無くした神を信仰しているとのことですが、既存の宗教に対してどう思ってるんでしょうか?】
【やっぱり寺や神社は快く思ってなかったり?】