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(慌てている総司をちょっとジト目でみつめるミズチ)
(抜けているのか、大物なのか。今日くらいの仕事でも頼んで大丈夫なのか心配になってしまう)
ま、元々あまり危険なことはしていないから。
私のネット動画は見たことがある?
人気があるのは心霊スポットで除霊するとこを生配信するシリーズなんだけど。
あれは事前に除霊とか退治とかしておいて、敏感な人は霊障がでないくらの気配を感じられるかも、くらいのとこで撮影しているのよ。
あなたが手伝ってくれるなら、撮影場所のレパートリーを増やせるわ……この街はその手の場所に事欠かないところだから。
(それ以外にも、隙を見せたらミズチと蛇神様の力を占有しようとする反抗的な信者への盾と剣になってもらう)
(それはまた別に機会に、だ。話が長くなってしまうから。治療は今夜中に片付くだろうけど、朝までに多少は睡眠時間を確保したいから)
試験と単位が危なくなることもあるのね……それだと、家庭教師としては期待できないのかしら?
それは私が頑張ればいいし、ちゃんとしたプロの家庭教師を雇えばいいだけだものね。
(総司がどう思っているかはわからないが、ミズチも下心があってのこと。その全てが打算じゃないにしても)
それじゃ、治療の本番を始めるわ。ええと……最初はどう治療するかの説明からね。
私は見ての通り、神様に仕える巫女。私自身の力でというより、神様にお願いして治して貰うの。
ファンクラブ兼宗教団体である龍宮講が祭っている神様は龍神だけど、本当は……二柱の幸運を呼ぶ白き蛇神様よ。
同じ時期に他で似たような神様を掲げた新興宗教が先にできたりしたりしてね、
私を霊脳アイドルとして売り出そうともしてたから、あまり真実の姿をみせちゃうのもどうかなって、
そんな感じで龍神ってことにしたの……ここは笑うとこじゃないからね?
(たぶん過去に敬意を笑った不届き者がいたのだろう。真面目な顔で最後に釘を刺す)
(そして、ゆっくり目をつぶると、胸の上で両手を組み合わせる)
蛇神様にあなたを治して貰うよう、いまからお呼びするわ。
(ミズチの君合わせた両手の裾から、もやっとした白い霧のようなものが出てくる)
(部屋の中は全裸の総司が風邪を引かないようしっかりと暖房されていたが、急に数度くらい気温が下がったように感じられる)
(その霧は明らかに心霊的なモノ。先ほどの蛞蝓の妖気とはまったく異なる、山奥にある神社のような気配が部屋を満たす)
(霧は細長く伸びてミズチの後ろを回ってまた前へとでる。その頃には霧は何かの形に凝縮していく)
(ぬめっとした白い鱗が全体を覆っている。赤い瞳。口から伸びる舌も同様に赤い。2体の白い蛇)
蛇神様は私の願いを受けてくださった……あなたを治してくれるそうよ。
(ミズチがゆっくりと目を開く)
その代価、必要な供物は……あなたの精液と、私の性的快感。
(はふぅぅ、と顔を赤らめたミズチが大きくため息をつく)
蛇神様が満足するまで、あなたはイかず、私を何度もイかせること……だって。
(総司を裸のままにしたのも、事前の蛇神様の指示があってのこと)
(わかってはいた。身体で新しい僕を縛り付けるのが有効なことも。慣れっこでも、いちおうJCなのだ、ミズチは)
【私ばかり色々と長くj書き連ねてごめんね。逆に総司さんのことも()の中でもっと教えてくれたら嬉しいな】