(何か引っかかるものはあったけど、それも調教師を見た瞬間に吹き飛んだ)
うわっと!
(唸るムチをギリギリでかわして構えを取った)
(すぐさま叔父さんからアドバイスが届く)
りょーかい…じゃあ罠に気をつければ…てぇい!
(千歳は全身のバネを活かして一足飛びに調教師に近づいて攻撃を加える)
(調教師は接近した戦闘に慣れていないようで、千歳の連続攻撃を避けきれず膝から崩れた)
うん、いい感じ…って、逃がさないよ!
(どこかで聞いたような捨て台詞を言って逃げようとする調教師)
(でも速さで勝る千歳は、あっというまに回り込んで調教師のあごに蹴りを放った)
(それは見事に命中し、調教師はその場に気絶して倒れた)
…ふぅ
(もう敵がいないことを確認して、小さく息を吐いた千歳はダンジョンから脱出していった)
…もう夜になっちゃうね
(外に出てみると、日は落ちて夕方になっていた)
(宿屋に戻ろうと言ってきた叔父さんに、千歳も頷く)
うんっ、ぼくも何か、すごい疲れちゃった。
(言いながら大通りへと出て、いつもの宿屋へと向かう)
(夕暮れの涼しい風にあたりながら歩いていると、ダンジョンでの疲労も抜けてきたような気がする)
(そうして宿屋に戻った千歳に、カウンターの主人が踊り子の代役を頼んできた)
ふえ…ぼくでいいの?
(闘技大会の表彰式で踊りを披露していたから、踊ることにはそんなに抵抗はない)
(叔父さんは休んだほうがいいと言っているけど、寝床のお世話になっている主人の頼みを無碍にもできない)
ちょっと疲れてるけど…うん、いいよ!
(言いながら千歳はチャイナドレスの裾を捲り上げた)
でも、ぼくのお尻って…その、子供っぽいけど…お客さん、喜んでくれるかな…?
(ビキニを下ろして、小ぶりなお尻を主人に見せて聞いてみた)
【ぼくも時間あるからお返事する!】
【じゃあ19時っていうことで、その時間なら大丈夫だよ!】
【叔父さんは、お仕事忙しいから、絶対無理とかしちゃダメだからね?】