(千歳のお尻を見た主人は、何だか嬉しそうな声で頷いている)
(千歳はまだまだ子供だから、大人の女性のような色っぽさはあまりない)
(踊り子のイメージからして、もっと色っぽいスタイルの方がいいような気もしていた)
(でも主人が大丈夫というのだから、あまり心配はしなくていいのかもしれない)
じゃ、じゃあ…ぼく踊り子やってみるね
(こくりと頷いた千歳に、叔父さんが話しかけてくる)
(そういえば、千歳は商品でバニースーツをもらっていた)
(あれならいかにもゲームの踊り子っぽいし、お客さんにも喜んでもらえそう)
おじさん、ぼく踊り子で使える服あるから、部屋で着替えてくるね?
(主人に言ってから、千歳は宿屋の自分の部屋に戻ってバニースーツを出してみた)
(それは純白で、いかにもうさぎさんという感じのバニースーツだった)
んしょ…
(時間的に食堂も開いているし、さっそく千歳は着替え始める)
(タイツとかはあまり穿いたことはないけど、女装の勉強でコツは知っていたから、戸惑わないで済んだ)
(最後にうさ耳のヘアバンドを着け、改めて鏡で確認する)
(女の子みたいに体つきが華奢だからか、意外にバニー姿は似合っていた)
(胸がないからそのあたりの色っぽさはないけど、もとからの女の子っぽさとのアンバランスがいい感じかもしれない)
(あと気になるのは、レオタードの股間部分の小さな膨らみ)
(こればかりは引っ込められないから、しょうがないと思うしかなさそう)
…うん、いいかも。
(千歳が着心地を確認していると、食堂が開いたのか主人が呼んできた)
あ、はーい!
(元気よく返事して、千歳はバニー姿で食堂へと向かった)
(最初に頼まれたのは、踊り子ではなくていつもの給仕の手伝い)
(千歳は頷いてトレイを持つと注文を取りに行く)
こんばんわぁ!
えへへ、今日はうさぎさんの姿でお手伝いなの♪
えと、うん、ビール4杯とおつまみね?
(客に笑顔で接しながら、どんどん注文を取っていく)
【バイトでバッドエンドなの?】
【何だか興味あるし、叔父さんの好きにしていいよぉ】