>>186
(いそいそと仕事をこなしていた千歳を主人が呼び止めた)
あ、はいっ、何ですか?
(注文の紙を渡して主人の話を聞く)
(千歳は当然、踊りの時間だから用意をしてくれと言われるものと思っていたのだけど…)
…常連客?
(主人が話したのは、個室にいるらしい常連客の相手だった)
あ、でも、ぼくこのあと踊りが…
(とは言ったものの、どうやらその客はたくさんお酒を買ってくれる人らしい)
(踊りよりも、まずはその客の相手が重要なのだろう)
…は、はい
(失礼の無いようにと言われ、千歳は若干緊張して返事をした)

(扉をノックすると、入るようにと中から声がする)
(そっと扉を開けて、少し恐る恐る入っていった)
え、えっと…ち、千歳です。
今日は、あの、来てもらってありがとうございます。
(つっかえながら挨拶して、促されて客の隣に座った)
(客の言うことには、踊りまでの時間相手すればいいようだ)
は、はい、分かりました!
(ちょっと勢い込んだ返事をして、部屋に置いてあるお酒を眺める)
(当たり前だけど、未成年の千歳にはお酒の知識はない)
あ、え、えっと…お酒、たくさんありますね
(困った千歳は、当たり障りのないところから話してみた)
お客様は、何か飲みたいものはありますか?
何か気に入ったものがあれば、ぼくが持ってきます。
(慣れない接待で、まだ緊張している感じ)

【ごめんなさい、もうすぐ22時だから凍結にしてもらってもいい?】