(千歳の懇願を聞いて、モンスターはさらに興味を持った感じがする)
(その手で興味深そうに千歳のお尻を撫で、腸液の染みの部分をぐりぐり押してくる)
ふ、ふぁい…ぼ、ぼくのそれ、ぇっ…あ、あげ、ますぅ!
(とにかく懇願を続ける千歳のお尻を、今度は匂いを嗅いでくるモンスター)
(怯えた表情でモンスターをチラチラ見る千歳の瞳に、血管が浮き出るほどに勃起した肉棒が見えた)
で、でしょ?
ぼ、ぼくのお尻、い、いい匂いするって、よく、言われるの。
(モンスターが欲情しているとわかり、無理矢理笑顔を作る千歳)
(何とかして助けてもらおうと必死になって笑おうとしている)
(それが効いたのかはわからないけど、モンスターは助けると言ってくれた)
は、は、はい、ありが、ひゃう!?
(安心しかけた千歳を、モンスターは抱え上げて宝箱に放り込んだ)
うぐっ…え、な、なに…?
(不安げにきょろきょろする千歳に、モンスターはじっとしていろと言って蓋を閉めた)
(それから少しの間、千歳は暗い中で小さく震えていた)
(モンスターは助けてくれると言ったけど、それが本当かどうかはわからない)
(宝箱から出されたら、そこは調理場だったということもあり得るから)
…っ………っ
(千歳は恐怖になんとか耐えながら、言われたとおりじっとしていた)
(やがて宝箱が下ろされ、モンスターが蓋を開けて、千歳に出てくるように言ってきた)
…は、はい…
(おそるおそる顔を出すと、そこはモンスターの住処のようで、簡単な作りの小屋になっていた)
(本当に助かったようだと、千歳はいくぶんか安心して箱の外に出た)
(するとモンスターが近づいてきて、千歳のお尻を撫で回しながら耳元で囁いてきた)
え…つ、つが、い?
(一瞬何のことかわからなかったけど、モンスターは千歳と夫婦になりたいといっているらしい)
あ、え…な、なんで…で、でも…
(混乱してうまく言葉が出てこない)
(一瞬ここでモンスターを倒して逃げようかと思ったけど、千歳にはここが洞窟のどこか全くわからない)
(道に迷うだけならまだしも、違うモンスターに捕まったら、今度こそ食べられてしまうかもしれない)
ぁ、う…ぼ、ぼく……な…なり、ます。
(逃げ出す手段が見えないまま、千歳はそれを受け入れた)
(今はとにかく生きることが第一で、モンスターに従っていけば、この辺りのことや洞窟の道もわかるかもしれない)
(それからでも、ここから逃げ出すこともできると思っていた)
ぼく…あ、あなたの、つがいに、なります。