(千歳の声に叔父さんも答えてくれる)
う、うんっ…これでクリア、だよね?
ぼく、これで戻れるんだよね?
(嬉しそうに、でも少し泣き声も混ざった感じで話す千歳)
(その問いに答える代わりに、叔父さんが奥の部屋を示してきた)
(足の向くままに奥の部屋へと入ると、そこには淡い光を放つ泉があった)
ここ…?
(すると、泉が波立ったかと思うと、千歳の前に大きな龍が現れた)
(龍は無言で千歳見つめると、そのまままた泉へと戻っていく)
(それを見た叔父さんが、千歳に泉に入るよう話してきた)
え…は、入るの?
う、うーん…ぼく、あの龍初めて会うはずなんだけど…何か…嫌い
(ゲームオーバーのことを覚えていない千歳は、なんだかモヤモヤしたものを感じているようだ)
(でも叔父さんが言うのだから、この泉に入るのが正解なのだろう)
じゃ、じゃあ…入るね。
(1歩1歩泉の中に進んでいく千歳を、だんだんと淡い光が包んでいく)
(そこからの道のりを千歳は覚えていない)
(ただ道ではない道を、ゆらゆらと漂うように長い長い時間進んでいたような感覚)
ん……ぁ……
(薄く瞼を開けると、そこは元通りの叔父さんの部屋だった)
(あの街でもなければダンジョンでもない、最初にゲームをやっていた叔父さんの部屋)
(そして千歳の目の前には、見知った叔父さんの顔があった)
(ずっとずっと千歳を助けてくれた、愛しい叔父さんの顔があった)
……叔父、さん
(微笑みかけてくる叔父さんに、千歳はぎゅっと抱きついた)
お、おじ、叔父さんっ…助けて、くれて…あ、ありがと、ぉ…
ぼく…ぼく…こわ、かったよぉ…!
(叔父さんの胸に顔をうずめ、嗚咽を漏らす千歳)
【もうすぐ時間だから、次のレスで凍結にしてもらってもいい?】