(光を避けられないかと横に移動する千歳)
(でも光は四方八方からあてられているから、避けるのは無理なようだ)
うう…何だか気持ち悪いなぁ
(よく見ると光は千歳の体の隅々を当てていて、まるで全てを観察しているようにも見えた)
(どうしようかと悩んでいる千歳に、叔父さんが話しかけてくる)
え…な、なにそれ…
(叔父さんによると、この光は次の罠のために千歳を解析しているらしい)
(千歳の脳裏に、さっきまでの罠が浮かんでくる)
(三角木馬も弓矢も泣きそうなくらい辛かったのに、これ以上の罠にはかかりたくない)
や…やだよ、そんなの…!
あんな、痛いのとか苦しいの、絶対にやだっ!
(何とか逃げようとする千歳を、光は無慈悲に当て続けている)
(叔父さんの声に従って、光から逃げて出口を目指す)
(どうやら、いつも間にか出口の近くに来ていたらしい)
はぁっ、はぁっ…
(本当は全力で走りたいけど、どこに罠があるかわからないから早足で歩くのが精一杯)
(でもようやく出口と思われる扉までたどり着くと、叔父さんはその鍵を開けるように指示してきた)
え、ええ?ぼく、鍵開けなんて…
(確かに鍵開けのスキルは持っているけど、今までまったく使ったことがなかった)
(困りに困る千歳だけど、これをやらないことには出られなさそうだ)
うう…え、えっと…こ、こうすれば、いいの…?
(慣れない手つきで鍵穴に道具を差し入れて動かしてみる)
(後から追いかけてきた光が、中腰で鍵開けしている千歳のお尻を当ててくる)
うぁ…やだ…見ないでよぉ
(何だかたくさんの目に見られているような気分になり、赤くなりながら手を動かす)
(そんな千歳に、叔父さんが声をかけてくる)
え…ふぇぇっ!?
(叔父さんによると、お尻に当てられた光が千歳のうんちまで解析しているらしい)
そ、そんなの…そんなこと、言われたって…
(追い打ちをかけるように、叔父さんがうんちの色や量まで伝えてきた)
や、やだやだぁっ…は、恥ずかしいよぉっ…
(確かにここまでトイレもなかったから、千歳のお腹にはうんちが溜まっている)
(これまでそのことを全然意識していなかったのに、今改めて言われて微かな便意を感じてしまった)
…っっ…うう…
(便意を悟られたくなくて、それが余計に恥ずかしくて真っ赤になりながら、震える手で鍵を開けようとしている)
【叔父さん、もう時間だからここで凍結でもいい?】