今年の正月はものすごい寒かったね〜。
その寒さがまだ猛威をふるいまくってるから、旅行してる人たちは大変だろうなぁ。
……ところで、彩恵さんはこの先の○○村には行ったことある?
景色が良くて、野菜やお酒の美味い、いい村だよ。行ったことないなら、ぜひ行ってみるといいよ。
あ、でも、宿泊できる施設が、小さな個人民宿一軒しかないから、それは気をつけてね。
旅行者はけっこうたくさん来るのに、宿の部屋が少ないから、よく他の旅行者と相部屋になるよう頼まれたりするんだ。
宿の人が田舎特有の大雑把な感覚の持ち主だから、若い女の子と男の人を相部屋にすることもしょっちゅうある。
しかも、食べ物とお酒が美味しいから、旅行者はみんなよく飲んでよく食べて、羽目を外しちゃうことが多いんだよね。
酔っ払って雰囲気に流されて、ひと晩の過ちを犯して、それが縁で結婚した夫婦も少なくないって聞くよ。
だからもし行くなら、日帰りか、宿が空いてることを祈って行った方がいいだろうね〜。

(ちなみに、その村は観光地としてそこそこ人気があるようで、彩恵がいつ訪ねても、宿は当然のように満員である)
(彼女がもし、知らない人との相部屋をよしとするなら、精力旺盛な肥満気味の中年男と同室にされることになるだろう)
(さらに言うと、その旅館は一部屋につき一組しか布団を用意していない。彩恵は相部屋の男との同衾を余儀なくされるだろう)
(相部屋の男は、中年らしくケモノのような性欲に溢れている。彩恵のような若い女を見れば、ヤリたくて仕方がなくなる)
(まず間違いなく、ひと晩の肉体関係を迫ってくるだろう。彩恵が応じれば、翌朝まで激しくナマでのセックス三昧になる)
(彩恵が応じなくても、彼は我慢できず襲いかかってくるだろう)
(○○村に行く決断をすれば、知らない男とひと晩、ねっとり愛し合う運命が確定する)