>>316
(肩ほどまで伸ばした赤髪を靡かせ、白銀の鎧を胸や腰回りを中心に装備した冒険者)
(腰には幅広の剣を携えて、周囲を少し警戒しながらダンジョンに向かって進んでいく)
(薄く化粧をした顔は女性にしか見えず、鎧の下はスカートを穿いている)
(パッと見ただけでは女性剣士と誰もが判断するだろう)
(しかし彼女、否、彼は男であった)
まったく、人の苦労も知らないでみんな好き勝手言うんだから
まるで僕が好きで女装してるみたいじゃないか
(ブツクサと文句を言いながらも周囲への警戒は怠らない)
(依頼はこの先のダンジョンに住む魔物と思しき相手を討伐せよとのこと)
(なんでも被害者は女性に集中しているとのことで、討伐募集も女性が対象だった)
(もっとも、募集されているからと言ってすぐ参加する女性はいない)
(ターゲットであるということは敵をおびき出し易い反面、リスクも高いということである)
(ダンジョンから逃げ帰った人の証言では卑猥なことをされるとのことで尚更)
(それで白羽の矢が立ったのが、外見を女性と偽っての戦闘に慣れている彼だった)
(名をエリアスという)

さて、ここか……
ん、んんっ……こんな感じ、かな?
(ダンジョンの入り口と思しき洞穴の前に立ち喉に触れる)
(もともと中性的な声だったが、更に調整して女性の声に近付ける)
(手慣れた様子で、女装の経験が豊富なのが窺えた)
(装備している鎧も特注品で、胸の防具は女性らしい膨らみをワザと作っている)
(腰や足の装備もデザインを女性物に近く、全体的に体のラインが隠れるようにしている)
(更にスカートの下の下着も特注で、男性器を内側の結界に仕舞うことで膨らみを無くしていた)
(例え捲れることがあっても、女性用の可愛らしい下着にしか見えない)
(ダンジョンを見張ってる討伐対象がいても、外見だけでエリアスを男性と見抜くのは難しい筈だ)

さて、と……わっ!?結構早いお出ましだね……っ!
(ダンジョンをやはり慎重に周囲を警戒しながら進んでいくと分かれ道にぶつかる)
(どうしようかなと足を止めた時、近くにモンスターが召喚された)
(やはり誰かに見られているんだなと思いながら魔力探知用の魔術を短い詠唱で行使する)
(この魔術は相手に気取られにくい反面、時間がかかるのでその間はモンスターの相手をしないといけない)
(エリアスは腰の剣を抜き取って、モンスターに向けて構えた)
さあ、行くよ!
(踏み込み、モンスターに向けて斬りかかる)
(あまり早くに仕留めても警戒されそうなのでそれなりに力を加減しながら)
(そう考えていたのだが、モンスターの攻撃が思っていたものと違うので少し手間取る)
うわ、っとと……
なんか、コイツ……狙いが……っ
(見た目はオークみたいな感じなんだけど、他のオークとは攻撃パターンが違う)
(普通なら相手を打ちのめすことを目的とするのだが)
(目の前のは服を切り裂いたりこちらを捕らえたりするのが目的のようだ)
普通のも、打ちのめした後に犯そうとするから、最終目的は同じだけどねっ
ただ、なんというか……『溜まってる』って感じはわかる!
(僕もそういう時は前戯無しでガッついたりするし!というのは流石に口に出さない)
(ただ、そういう相手の状況がわかってくれば行動も予想し易い)
やっぱり追加が来た……っ!
(最初のモンスターを倒しかけたタイミングで、後方に新しいモンスターが召喚されたのを感じた)
触手型ってのは、流石に直接的だけど……
(オークにトドメを刺してから振り返ると触手が伸びてくる)
(拘束はされないように剣を振るうが、スカートや腕の籠手が少し切り裂かれた)
……っ、見つけ、た……っ!
(触手を振るうモンスターと戦いながら、ようやく魔力探知が対象を見つけたようだ)
(腕に触手が軽く巻きついて、ベタベタした粘液に顔をしかめながらも、手応えを感じる)
【こちらこそリアル事情により、大分遅くなってしまいました……申し訳ありません】
【書き出し用意してみましたがまだ見てらっしゃるでしょうか?】
【質問にお答えしておきますと、クームゼーヘさんの寡黙さについては3か4。
イメージから離れない程度に喋ってもらえると嬉しいです】
【戦闘描写に関しては書き出しにある程度、全ては書かないけど要所要所は書く感じでお願いしたいです】