『もう、香澄と同じ、蟲イキ人形ね……?』

(だらしない声をあげ、責めを繰り返している香澄を見る
そんなはずがない、私は……私はまだこうして自我を残している
だから……だからたぶん大丈夫、願うようにそう呟いてみる……が)

『死ぬ……くすくす、ん……許可する。』

(その言葉にはっとする)

「んっあっ……わ、わたしが、私が……しぬ?……って
……じょうだん……だよね?」

『だから、桜に最期のお願い……死ぬ、死ぬと叫びながら……死んでみて?』

(だが構わず続けるリリアーナの言葉、その目は真剣で……
そこで初めて桜は気づく。これから始まる責めは自分を文字通り昇天させるものであることに。)


「……そんな、そんな、おねがい……助け……」

(助けを求めようとした桜の下腹部を無情にも香澄が押さえつける。
それに呼応していつの間にか深く挿入されている魔蟲の感覚が増してゆく。
最初は不快感しかなかったのに……。)

「やっ……おしっこ……おしっこ……でるっ……」

(強力な放尿感が桜を襲う。あるいは桜は知らないだろうがそれは男性の射精の感覚にも似ている。
実際には失禁しているわけではなく彼女の生命が溶かされ、吸い出される感覚なのだが……)

「見ないで……おしっこが……とまらないの……っ!?
出る……でる……桜の大事なものがみんな溶けて……出る……アーーッッ!」

(体内で震える魔蟲の形状をすっかり覚えてしまった桜の膣がぎゅっと強くソレを締め付ける。
その行為がますます彼女の快感を増してゆき、より生気吸引の速度を増してゆく。)

「さ、さくらの!さくらの生命のスープが……スープがでる……
死ぬ……しぬ……おねえ、ちゃん……桜を、桜を助けて……」

(そう呟きながらもわずかに機能する脳でふと思う、もしここで今私が死ねば。
私は死体になる、それなら香澄と違って解放されるのだろうと。
ならば……お姉ちゃんの幸せを自分の手で壊す。そんな最悪のシナリオだけは避けられるのか。

お姉ちゃん……ごめんね、式に出て祝福してあげられなくて……。
桜は、桜は、お姉ちゃんの娘として生まれ変わるね……。

そう覚悟を決め、全身の緊張を解き、安堵の吐息を吐いた瞬間、彼女の体内をより強い快感が貫いた。)

「ぁあ……しぬ……しぬ……かすみ、おねがい、抱きしめて。手を、手を握ってっ!!」