>>139
(飛白が唐突に好きな人のことを聞き出してきたことにより)
(自分の暗示が確実に浸透してきていることを確信する)
(そんな心の内を出さないようにしながら)
(いつもの自分らしく会話するよう努める)

な、なによ薮から棒に、飛白らしくもない。

(そう返答してみると、飛白はごまかすようにノートにペンを走らせている)
(それを見て、自分もしばらく勉強に集中するが)
(頃合いを見て、飛白に聞こえるようつぶやく)

……いるよ、好きな人。
ダメだって思っても、どうしても気になっちゃう。
いっそ告白でもしようかと思うんだけど、
断られたらどうしようって考えちゃうの。

ああもうダメだ、受験に集中しないとダメなのに!
ごめんね飛白、こんな事貴方に聞かせてもしょうがないのに。

(無意識のうちにお守りをギュッと握ると)
(飛白に対する「好き」という感情が飛白に伝わっていく)