>>149
嬉しい。
飛白が私とのキスを美味しいって言ってくれた。

(虚ろな瞳で自分を見つめる飛白を見つめ返す)
(今ならもっと深く踏み込める……そう思って)
(飛白に新たな暗示を与えようとする)

ねえ、飛白。
これから貴方は……

(しかし、唐突にスマホから着信音が鳴り響き、はっと我に返る)
(急ぎスマホを手にすると、どこかの食べ物屋のクーポンが届いた知らせだった)
(ついでにスマホの時計を見ると、思った以上に時間が経過していることに気付いた)

いけないいけない、もっと慎重に行かないと。
まずは勉強を一通り終わらせて……
飛白、今から一緒に受験勉強しましょう。
貴方は私と2人きりで勉強している間は、
私が何も言わない限り、ずっと勉強に集中できる。
覚えたいことがどんどん覚えられる。
貴方は、私と2人きり勉強すると捗ることに気付く。
これからも可能な限り私と2人きりで勉強したくなる。
自分から私と2人きりで勉強したいと申し出たくなる。
いいわね?

あっとそうそう、唇周りのことは気にしないでね。
それじゃあ、目を覚まして、一緒に勉強しましょう)

(飛白の目の前で手を叩き、受験勉強に戻る)