>>150
(ボーッと虚空を見つめる様にして、無防備になにもしないままにその場で座り込んで)
(次なる暗示が追加で乗せられんとした時、由梨香の携帯が鳴り響いた)
(それでも尚、飛白はその場で虚ろな視線で虚空を見据えていて)

一緒に、受験勉強…そう、ね。一緒にしましょう。
私は、由梨香と二人きりで勉強をしている間は…由梨香になにか言われるまで
ずっと勉強に集中できる…
覚えたい事をどんどん覚えられる…
私は…二人きりで勉強をすると捗る事に気付く…
これからも可能な限り、二人きりで……
自分から、由梨香と二人きりで勉強したいと、申し出たくなる…
(復唱するように、丁寧に自らも口ずさんで)

ええ、わかったわ……。
(パンッと目の前で手が鳴らされると、瞳に光が戻り、ハッとした様子で)

えっ……?私……?あっ、もう、こんな時間!?
いけない…ごめんなさい由梨香。私、寝てた…みたいですね。不甲斐ないです…
(携帯を見やれば、時計の針は丁度1周していた。根詰め過ぎたのだろうか?)
(ともあれ勉強の遅れを取り戻さないと。由梨香はそんな自分の様子をみて笑みを浮かべ)
(受験勉強へと戻っていた。自分も戻らないと…。)


……ん、凄い。今日は調子いいのでしょうか。すごく勉強が捗ります
(何故かは解らない。しかし由梨香と勉強を進めていく内にどんどん難解だった物が解けていく)
(やはり一人で悶々とするよりは余程いい。そう確信する何かを得れた)
ねぇ、由梨香。由梨香さえ良ければ、今後もこうして二人きりで勉強しない…?
ああ、勿論私もちゃんと両親には説明して時間を作りますから…。
(顔を少し赤くしながらそう提案して)