あぁ、あの肉人形………、いや杏奈にお前を呼び出させたのが俺だからだよ
(声の大きさを不自然に小さく大きく変化させて、蝋燭をゆっくりと左右に動かす)
(蝋燭の火を常に遠くの振り子と重ねて同時に視界に映るように調整し、意識をゆっくりと沈めさせていく)
俺の声が聞こえているな?
いや、俺の声しか聞こえなくなっているな?
(声の大きさを不自然に変えて聴覚を自身の声だけに向けさせて視覚を聴覚をバラバラの対象へと向けさせて意識を分散させていく)
ゆっくりとゆっくりと、意識が深いところに沈んでいくだろう?
だが不思議と俺の声だけが頭に響く
(蝋燭を熱を感じないギリギリ場所まで近づけて、視界を蝋燭の火で埋め尽くし、そして火が消える)
これで、何も見えなくなった