……ふう。
(雪菜と少し会話を交わしてから、部屋を後にする)
(雪菜が部屋の扉を閉じたのを確認して、小さく息を吐く)
(今回のことは自分の予想以上に上手くいっているという確信があった)
(恋人の練習という設定で暗示をかけながら進めたが、理解度…というか、暗示の浸透度合いが想定以上だったのだ)
(年頃の少女だけに、こういう物に実は深層心理では興味があったのかもしれない)
(いずれにせよ…この設定で続けていけば、雪菜は遠からずこちらとの勉強の成果を存分に発揮してくれるだろう)
さて……妹の方はどういう風にしてやろうかね…
(次のターゲット…香奈の方に意識を向けて、彼女のいるリビングへ向かう)
香奈、雪菜はもう少し勉強するみたいだ。
残りの宿題を終わらせてからすぐさっぱりできるように、先に風呂入っとこうか。
風呂沸かすから、それまで兄さんの相手してくれよ、香奈。
どうだ、最近学校とか…色々話してくれよな。
(リビングにて。バラエティを観ている香奈に声をかける)
(この家では香奈、雪菜の順番で風呂に入る。ちなみにこちらは彼女らが寝静まった後に使わせてもらっている)
(お風呂はまだ沸かしていないようだったので、お湯を張るようセットしてから、香奈の隣に座る)
(バラエティの話題、香奈の学校のこと、家事のこと、エトセトラ、エトセトラ…)
(表向きは久々に再会した妹の成長を確認し、それに喜ぶ兄を演じながら、その裏では風呂が沸くまでの間、)
(その表情や身体を品定めする。この年相応の未成熟な体をどう弄ぶか、思索を巡らせて)
(そのうち、風呂が沸いたことを知らせるタイマーが鳴った)
お、風呂沸いたな…んー、たまには兄さんも一番風呂を楽しみたいな。
そうだ香奈、「兄さんと一緒に風呂入るか。」ほら、昔もよく一緒に入ってただろ?
それに「兄さんが妹の成長を知ることは当然」だし、今まで外にいた分、香奈のことちゃんと見てやらないとな。
(もちろん、端から見たらとんでもない提案だろう。だがそこは暗示の言葉を用いて有無を言わさぬようにする)
(あくまでも成長を確かめる為の一環として、問いかけるような形で提案する)
(香奈はまだ子供な分、こうして「自分のためにしてくれている」という愛情には弱いのではないか、と踏んで)
【それでは香奈編でもよろしくお願いいたします】
【とりあえずけっこう強引に行きましたが…妹の方が進捗が速いっていうのも楽しそうですね】
【明確に催眠進行方法に差を付けて、二人の結果を対比させてみたいですね】