(肇が隠している秘密。それはどの様なものか嬉々として聞き始める。その内容を聞く)
(につれ浩太の表情は困惑し、唖然とする。そんな自分に構わず、淡々と語る肇)
(それが終わると少し、頭を抑え思わず思ったことを呟く)
…なんつうか‥ラノベの世界かよ!いくらなんでもあり得ないだろ
(人ならざる者とそれを護り狩る一族。どうみても空想の産物だと吐き捨てたいが)
(自分がもらった道具のことを思い返すとあながち嘘でないと実感できる)
まぁ、今更使っておいて否定しても仕方ないよな‥さてどうするか
(肇の秘密を理解し、なぜ道具を自分に渡し使わせたのかは大体察した)
(問題は知った以上どうするかだ。ここで良識的な考えを持っているなら)
(今すぐ解除し、事の経緯を話せばいいだろう。だが、その選択は選ぶつもりはない)
(向こうの思惑はともかくこの道具のお陰で今まで縁のなかった女性を好きできる)
(最悪連中が用済みとして消しに来るなら、肇を利用し守って貰えばいい)
(今の所は連中の取引通り、肇を堕すことに専念しようと行動に移る)
さてどうしてやろうか……よし!こうするか
(いつもなら相手を自分を恋人や夫と誤認させるが、彼女の場合だと難しいだろう)
(ならば記憶と認識を操作しようと洗脳を施す。まずは肇の記憶に妖魔の媚毒を喰らわれ)
(抗体である自分と体液交換をしなければ行けないということと、自分と目を合わせると)(発情してしまうと認識を刷りこませ、浩太を肇の協力者だということを信じ込ませた)
(これなら学校では真面目な彼女のことだそうたやすく疑わないだろう。それを終えると)
(肇の意識を戻し、大丈夫かと自分の視線を彼女の方へと向けるのである)