(退魔巫女として派遣された肇はその学園へと潜入調査を行っていた)
(数か月前に転校生として入学した肇。その容姿から瞬く間に男子からは人気者となり、また、女子からも
立ち居振る舞いから羨望のまなざしを集めていた。あまり目立ちたくはないのだが致し方ないと思い調査を進める)
(進めていく内に確かに至る箇所に妖魔の痕跡を発見する物の、手掛かりらしき物は掴めず困惑していた。)
(そんな中、ある日の放課後突如として校長から直々に呼び出しを受ける…)
私を呼び出すと言う事は…まさかとは思っていましたが成程。
学園を支配するにはうってつけのポジションという事でしょうか…。
(一人呟きながら廊下を歩く。時刻は放課後。この時間ならばまだ学生たちは部活動や居残り勉強をするものも居るだろう)
(教職員も居るはずなのだが何故かすれ違わない。その事から肇は学長が妖魔なのだろうと推測する。)
(そして校長室へと向かう廊下で相手は監視カメラを使い此方に話しかけてきた)
すいません、校長先生。フードを被っているのには少し訳がありまして。
いつもはちゃんと学生服を着ているのですが今日に限っては少し事情がありまして…
(学生服の下には退魔巫女としての装備をそろえたボディスーツを着こんで居た。何時もなら巫女服の下に着る物だが)
(流石に学園にまで持ってくる事は出来なかった為、目立つのも承知でダッフルコートに身を包んでいたのだ)
(そして校長室の前に到着すればドアのノックする。まだ校長が妖魔だと確定しているわけではないが、ほぼそうであると確信していつでも戦える準備だけはして)