>>76
(黙ってしまっていることに途中で気がついて、何か言わなくちゃ…って思ったけど、今さら何て言えばいいかわからなくて)
(言葉に詰まっていると、兄が少しオーバーだったけど宿題をやってたんだなって言ってくれる)
う、うん……っ
そう、宿題をやってたから…
(助け舟だと感じて急いで頷いて口を開く)
(兄が近づいて来ると下を向いてた視線を慌てて上げて顔を見た)
(兄が隣に座るとまた胸の鼓動が大きくなった気がする)
……うん
知らないことばかりで、少し…新鮮だったけど
こうやって、愛を……っ
(心臓が跳ねるのを押さえつけながら言葉を考えて返事をしていると兄の手が伸びてきた)
(あっと思う間もなく、再生ボタンが押されて、また映像と音が流れ出す)
(自分一人で何度も見てきた場面…だけど隣に兄がいる状況で見るのは初めてで)
(教材を見てるだけなのになんだかおかしな気分になってくる)
(女の人が私で、男の人が兄で…そんな風に置き換えて考える妄想がいつもより鮮明に浮かび上がる)
(どんどん激しくなっていく手の動きと大きくなっていくモノに、思わず釘付けになって…)
(映像は終わった)
(いつもなら少し物足りなくてまた再生するけど今は隣に兄がいるからそうしない)
(できない…と言った方が正確だと思う)

勉強……うん、お願いするね
……ん
(恋人の勉強をするという兄の言葉に反論はなくてすぐに頷いた)
(頬に手を添えられるだけで、これからすることが脳裏に浮かんでドキドキして来る)
(兄の唇が近づいてきて吐息が少しかかるのがわかる)
(目を閉じると兄の息遣いがより分かるようになって唇が触れ合う瞬間が来た)
っ、ん……ぁ……
(温かな感触が触れて、それから舌が唇に触れてきてそれを迎え入れる)
(小さく開いた隙間を割って、兄の舌が私の口の中に入り込む)
(舌の形なんて自分のもそんな意識したことが無いのに、目を閉じてるとはっきり分かる)
(私のより太い舌に私の方からも舌を絡めて、唾液が混ぜあって、少しずつ水音が鳴るようになった)
(前回と同じ「復習」…だけど、違う所もある)
(この前は抱きしめてもらいながらだった…でも今はそうじゃなくて、兄の手はスカートの上)
(あの「宿題」で見た通りのことをする気なんだってすぐにわかった)
(その先のことは今は考えられなくて、ただお互いの体を触り合う展開だけ考えてしまって)
(キスをしながら、私は兄が触りやすいように、足を少し左右に開かせて…)

【間隔が空いてしまいました。ごめんなさい】
【お返事を書けない日が続いてしまって…。次からはもっと早くお返事できると思います】