きゃあ!!
(出口とは正反対の方向へと勢いよく投げ飛ばされてそのまま床を二転三転する)
逃げなくちゃ……
(後ろの方から金森の不気味な笑い声が聞こえる)
(起き上がろうとすると突如背中に鋭い痛みが走った)
あぐっ!!
(パーカーやワイシャツを貫通し、臓器までは至らないとはいえ肉を刺す鋭い痛みが最初の激痛の直後何度も襲い掛かってくる)
痛いっ……いやっ……やだ……死にたくない、やだっ……
(背中には激痛が走り、熱と痛みが背中を覆う)
(外見上では灰色だったパーカーは血が染み込んで徐々に赤く染まりあがっていた)
(腹部を見せてはさらに危険が生じると思った遥香はうつ伏せで匍匐前進の様に逃げようと試みる)