「はじめましてですね、貴方がヴィーナちゃん……かな?」
扉の向こうに立っていたのはいかついスーツ姿の男を二人従えた若い女だった
年の頃はヴィーナと同じぐらいだろう
ぱりっとしたスリーピースのスーツに身を包んだその姿は裏社会の人間というより
むしろOL、あるいは男子生徒に人気のありそうな女教師のように見える
「ええ、お名前はさきほどのお友達から伺ってますよ?」
そう言いながらおもむろに磔にされたヴィーナの学生服のスカート、そして下着に手を入れ
指で中の敏感な部分をゆっくりと刺激し始める
やがて分泌されたであろう湿り気を少し匂いを確認するかのように口に近づけながら呟いた
「それにしても羨ましいな、この匂い……」
そう呟く口調は相変わらず冷静なものであったがどこか怒りを帯びた声
そしてしばらく何かを考えた後
「たぶん私と同じぐらいの年齢なのにどう見てもハイティーンにしか見えない」
ぎゅっと握った拳がブラウス越しにヴィーナの腹を強く殴りつける!
一度だけではなく何度も、何度も……
それは決して腕力のある者の、戦闘の心得のあるもののパンチではない。
だからこそ失神することもできそうにない苦痛だけを帯びたパンチだった