>>585
「拷問?いいえ、必要な情報はさきほどお友達から聞きましたよ?ええ、ほとんど全部
今は単に個人的に腹が立ったから殴っているだけです」
何度も何度もヴィーナの腹を殴り続ける
ヴィーナはたまに小さなうめき声こそあげるものの期待していたような大きな悲鳴など出しもしない
やがて、業を煮やしたのだろうか、ぎゅっと拳を握りしめヴィーナの顔を狙い……
命中する直前、はっとなってその拳をあわてて止める
「危ない危ない!せっかくのかわいい顔にキズをつけてしまうと初心者さんは引いてしまうんですよね
マニア向けの作品ならそれでもいいんですけど……」
彼女の口から出るのはヴィーナにはいまいち意味のよく分からない言葉
「と、自己紹介が遅れてしまいましたね。ヴィーナちゃん、いいえ、ヴィーナさん
私の名前はクレア・ホワイト。 一応小さいながらもちょっとした組織のボスをさせて頂いております」
そう言いながらじっとヴィーナの顔を見つめる
その顔は拘束された今でも十二分に殺意に満ちている
このまま拘束を解除して連れて行くのはちょっとリスクが高いかもしれない
「今日はこれからかわいい顔の貴女にビデオに出てもらおうと思ってそれでお迎えにきたのですよ
だから、怖い顔するのはやめてくださいな?
そういう顔、女優さんがしたらダメですよ」