>>588
「…!なんだっ…!やめろ…!!…ぅっ…」

男に押さえつけられたかと思えば男は左腕へ消毒を施し始めた。そしてもう一人の男の手には注射器が。
それを見たヴィーナは必死に暴れ抵抗するももちろん拘束されているため充分な抵抗にはなっておらず、左腕に薬液が注入された。

「……くっ……ゲス女が…!!……殺してやる…!組織が…ボスがお前を許さないぞ…!」

隙を見て逃げ出すことも考えていたヴィーナ。だが注射された薬液を聞きそれは不可能だと、思わされた。
徐々に体の力がそれほど入らなくなっていくのと、少しの体の火照りを感じる。抵抗する気迫は変わらないが。

「…はい、出ます。なんて言うと思うかゲス女……」

なんとなく女の言うこと、自分にさせたいことが分かってきた。
弛緩剤によって先ほどより強い口調ではないが抵抗の言葉を吐き出した。